初めてにしては出来過ぎな結果。
牧場に、仮家君と、峪口君という若いスタッフがいます。
一昨年、この二人に「子牛を導入から出荷まで責任を持って肥育してみるか?」と
尋ねたところ、二人とも、『やりたいです!』と。
そこで、同じ血統で、同じくらいの体重の子牛を買って来て、二人に好きなほうを選んでもらいました。
血統は北平安。導入体重は仮家君が選んだ牛が313kg。
峪口君が選んだ牛は285kgでした。
二頭の牛はそれぞれ個室に入れて肥育開始です。
どちらが良い成績を出すか勝負です!
二人はブラッシングをしたり、撫でてあげたりして愛情を持って育てました。
『霜降りが入りますように。』と念じていたことでしょう。
思うように食べてくれない日や、下痢をして獣医さんに診てもらったり
色々な経験をしながら一年半が過ぎました。
出荷の時が近づいてくると、分かれるのが寂しい気持ちや
どんな肉なのだろう?と、楽しみな気持ちとがあり複雑だったと思います。
お肉になったときの重さを枝重と言います。
仮家君の枝重は410kg。
峪口君の枝重は464kg。
肉の評価は共にA5です。
出来すぎの成績です!
枝重とサシ(霜降り)では、峪口君に軍配が上がりました。
両方のお肉を、お取引先様のお店に持ち込んで
牧場、店舗のスタッフ全員集合で、味見をしました。
わたしの感想は、肉の旨味ではどちらが美味しいか甲乙付けがたく、正直どちらも美味しかったです。
投票の結果、僅差で仮家君のお肉が味部門で勝利しました。
二人はまた一年半後の結果を楽しみに、それぞれの個室で子牛を肥育し始めました。
by mikumano-beef | 2013-10-11 14:15